2016年度 第2回 教員採用試験対策会
【日時】
2016年9月24日(土)
【会場】
入新井集会室
2016年9月24日、入新井集会室にて教員採用試験対策会が行われました。今回は『教職の現状を知り、将来の自分の教員としての理想像を高めよう』 と題して、採用試験を経て長く続いていく教員経歴を様々な角度から考える機会を設けました。
アイスブレイクから始まった会の前半は、初任から7年目までの5人の現職教員が「これまでの喜び」と「これからの課題」に基づき各々の教員経歴を報告しました。後半は授業に的を絞り、2人の中堅教員がそれぞれの「授業観」に基づき発表を行いました。
<アイスブレイク>
『この人を探せ』と題して、配られたリストの項目に合う(例 夏休みに飛行機に乗った等)人を探し歩く自己紹介ゲームを行いました。単純ながら、参加者の人となりの一端をのぞくことができ、その後の活動を円滑にしたことは勿論のこと、保護者会のネタとしても大変参考になりました。
<教員経歴報告>
5人が語った「これまでの喜び」はそれぞれの人柄が表れた内容でした。共通して、児童や生徒の短期間もしくは長い期間での成長を感じた時に大きな喜びを感じていました。そして、児童や生徒の成長を通して教員としての自分の成長を感じられることもやりがいに繋がっているようでした。
「これからの課題」は、経験年数に応じて内容が異なり、授業や保護者対応などの具体的な技術から、教員や人としての生き方に関わる内容まで様々な課題を聞くことができました。教員志望者にとっては、今後の教員経歴を想像する機会、現職教員にとっては、自分の現状を再確認する良い機会となりました。
<授業観発表>
1人目は、単元計画の組み方について発表を行いました。小学校5年文学教材「注文の多い料理店」を例に既習事項、つけたい力、つけた力を生かす機会を考慮して、どのように活動を組み立てていくかを説明しました。
2人目は、高校英語のリーディングを例に、「生徒の人生観をゆさぶる」模擬授業を行いました。身近なキャラクターである「くまのプーさん」の原作をもとに、「大人になる」ことの本当の意味を考える授業は、参加者の人生観もゆさぶる内容でした。
今回は、教員採用試験に受かるための技術を学ぶ機会としてではなく、理想の教師になるために必要なことを全員で考える機会として設定しました。今後も志望者と現職教員が学び合い、長く続いていくお互いの教員経歴をより豊かにすることのできる会としていきたいと思います。