2016年3月20日 ハンセン病資料館

平成28年3月20日(日)

Tサークル交流会

大人の社会科見学「ハンセン病資料館」

 

今年から新しく始まったTサークルの新企画「大人の社会科見学」。普段の勉強会や模擬授業とは違って、様々な施設や博物館に実際に訪問することで、参加者と共に実体験に基づいた学びを深めていく活動になります。その記念すべき最初の会は、東京都東村山市にあるハンセン病資料館で行われ10名の方が参加をしました。

ハンセン病資料館は、ハンセン病に関する知識の普及や理解の促進に努める国立の施設で、その膨大な量の展示からハンセン病での過去から現在を知ることができます。今回は、資料館の映像ホールでハンセン病問題のガイダンスビデオと、語り部の平沢保治さんの講演に参加しました。講演後は資料館の展示ブースを見学し、その後は今も多くのハンセン病患者が住む国立療養所多摩全生園の中を参加者と一緒に見て廻りました。

今回の見学で分かったことは、ハンセン病患者に対する差別が今も続いているという現実。平沢さんをはじめ多くの患者の方が、故郷に帰ることができない現状を知ることができました。そして、ハンセン病への無知や無関心からくる差別や偏見は、いじめや人種差別など様々な問題にも繋がっていることを改めて学びました。

以下参加者の感想。

○今回初めて試みた大人の社会科見学。いつもの勉強会スタイルと異なり、実際体験された方に話を聞くことや、見たこと、触れたことは学び深まるよい機会になりました。また、テーマが絞られていたので興味がある方が集まり、「人権」について考えさせられました。私たち教員にとって不可欠な課題です。また参加したいです。

○ハンセン病については、その存在こそ知っていましたが、詳しいことはまったく知らなかったので、とても貴重な経験になりました。特に実際の患者の方のお話を聞くことは、病気のことについて知ることができるというのはもちろんですが、何よりもこの差別の問題が決して昔話ではないという気づきに繋がりました。

○「わたしを離さないで」(カズオ イシグロ)の小説を思い出した(隔離されているところが)。ハンセン病関連のドラマなどがあったら見てみたい。今までこういう施設があると知らなかったので、これからも知りたい。

○参加した理由は、学校内での生徒間での悪口や、教師同士の相互理解が図られないことで学校現場での教育が良くなっていかないことを普段から感じ、ハンセン病の問題がそれに相似ていると思ったから。今回の講演で「目標こそが大事」「当事者が声をあげないといけない」などのメッセージがとても印象的だった。

○直接お話しが聞ける機会はとても貴重で、見学会を開いて頂いて良かったです。自分一人では行く行動を起こすのもなかなか難しいですが、みなさんと話す機会があって良かったです。

○普段一人で行くようなところへ複数人で行くことができた。先輩の先生方とお話しできて参考になりました。○平沢さんの力強い話し方が印象的だった。命の尊さはもちろん何かの機会について生徒に話をするが、様々な経験をした平沢さんの語るものは、自分ではとうてい伝えられないと感じた。TVで資料館の特集番組を見たが、同じ内容でも生で見るとより感じるものがあった(陶芸の失敗作など)。

○とても有意義な時間をすてきな方々と共有できて良かった。平沢さんの話はやはり資料を見るよりも説得があって感慨深かった。差別に関する授業などで、いつか今日の体験を子どもたちに伝えていきたいと思います。

次回の大人の社会科見学は5月14日(土) 「氷川丸と海外移住資料館」です。

詳細は、後日メールなどでお伝えします。

What's Next

≪次回の活動予定≫

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Tcircle

マナビゼミ

 

次回のTサークルは

5月19日です!

 

 お互いの実践や研究を

発表し合うゼミ形式

となります。

 

 新学習指導要領のこと、カリキュラム、

部活動指導、学級経営、

教育相談、特別支援、

…など、など

『学校に関わることすべてをテーマ』にして

分かち合いましょう。

 

【日時】

2018年5月19日

18時30分〜20時30分

 

【会場】

池上会館  小研修室

 

【参加費】

500円程度

(人数によって変わりますが最高500円です)

 

【申し込み】

こくちーず

http://kokucheese.com/s/event/index/516949/